夏のパリカフェで注文したいおすすめの飲み物7選(詳しくは13選)

パリカフェ巡り便利なフランス語

パリのオサレなカフェで、いったい何を注文したらいいのか?
迷いますね。

日本でおなじみのドリップコーヒーやカフェラテは、こちらではメジャーではありません。
(大好物のアイスラテは取り扱ってないカフェがほとんど…)

ご参考までに、夏のパリカフェでおすすめの飲み物7選(細かく見てくと13選)をお送りします。

(フランス語は青字、フランス語に近いヨミガナは薄いグレー字で表記)

コーヒー系

まずは基本のコーヒー系から。
フランスでコーヒーといえば季節を問わずホットが基本になりますが、真夏でも涼しい日が多いので不思議と暑苦しくありません。

日本のようにドリップコーヒー(ブラック)ではなく、ガツンと少量のエスプレッソがデフォルトになります。

1.基本のエスプレッソ(Café)

Café(エスプレッソ)

ベーシックなun café アン キャフェは、オーソドックスなエスプレッソになります。
超濃厚で量がちょっぴりしかないアレです。

日本でおなじみのホットコーヒー(ドリップコーヒー)は、

  • un café allongé アン キャフェ アロンジェ
  • un café américain アン キャフェ アメリケン
  • un café long アン キャフェ ロン

などという名称で提供されていますが(ややこしすぎ)、
せっかくなのでメジャーなun café アン キャフェ(エスプレッソ)を頼んでみてください。

深煎り豆×フランスの硬水で抽出されたエスプレッソは味わい深く、少量でも満足できます。

Double café(ダブル・エスプレッソ)

「いや、こんな量じゃ足りない。もっと飲みたいんだけど。」
という場合は、単純に2倍のun double café アン ドゥーブル キャフェを。

ドリップコーヒーSサイズ分くらいの量になります。

Café noisette(少量ミルク入りエスプレッソ)

un café アン キャフェにちょっぴりミルクを足すと、ミニラテっぽくなります。
(本格的なラテとは違いますが)

「ストレートだときつい。ちょっとマイルドにしたい」とき、ミルクちょい足しのun café noisette アン キャフェ ノワゼットはおすすめです。

un noisette アン ノワゼットとか言うと、こなれた感じになります★
(補足:noisetteはもともとヘーゼルナッツの意で、女性名詞だからune noisetteになるはずですが、この場合はun café noisette男性名詞caféを省略しているのでun noisetteでOK)

 

いずれもバーで立ち飲みなら、0,50〜1€弱安くなります。
立ち飲みじゃない場合は、小さなビスケットやチョコレートを付けてくれることが多くてうれしい。

2.おやつなカフェ・ヴィエノワ(Café viennois)

ヴィエノワと呼ばれる、ホイップクリームてんこ盛りなドリンクが2種類あります。

Café viennois(カフェ・ヴィエノワ)

Chocolat viennois(ショコラ・ヴィエノワ)

コーヒーベースun café viennois アン キャフェ ヴィエノワと、ココア(ショコラショー)ベースun chocolat viennois アン ショコラ ヴィエノワです。

ホイップクリームの下が
コーヒーかココアかの違い

熱々のコーヒー or ココアの上にホイップクリームがモリモリ乗っており、ちょっとしたおやつ(パフェ?)感覚で飲めるのでおすすめです。

ちなみにカフェ・ヴィエノワは「ウィーン風コーヒー」の意で、日本のウィンナー・コーヒーに相当します。

シュワシュワ系

3.日本では珍しい青いペリエ(Perrier)

Perrier Fines Bulles(ペリエ・ファインブルズ)

「カフェで水(無糖炭酸水)を頼むってどうよ」
とかつては思っていましたが、けっこうメジャーです。

氷とカットレモンにストローを挿したグラスを付けてくれることが多いので、それなりに満足感があります。
「糖分はいらないけど清涼感がほしい」暑い日に最適。

ペリエは緑のボトルでおなじみのフランスの天然炭酸水ですね。
日本ではほぼ見かけない繊細な泡バージョンのun perrier fines bulles アン ペリエ フィンヌ ビュルは、上品な飲み口でおすすめ。

青ボトルの微炭酸ペリエ

ペリエの水源地は南仏のヴェルジェーズ(Vergèze)で、天然の炭酸ガスを含む湧き水から水と炭酸ガスを別々に採取して、浄化した水に炭酸ガスを注入しているんだそうです。
それで炭酸強度を調整できるわけね。

ちなみにフランスのブランド天然水は、他にもしぬほどあります。

 

こちらのメニュー、水だけで種類ありすぎ。
しかも高ッ!!!
(ちょっといいカフェだったってのもありますが…)

お水(複数形Eaux)は9種類。
250ml 5,70ユーロ(700円近く)〜

カジュアルなお店なら、普通の水道水(無料)を頼んでもいいでしょう。

その場合は(やや遠慮気味に)、une carafe d’eau ユヌ キャハフ ドー(瓶入り水道水)シルヴプレ、となります。
グラスを人数分持ってきてくれるので、セルフで注ぎます。

4.安定のレモネード(Limonade)

Limonade(レモネード)

スカッと爽やかなune limonade ユヌ リモナドゥは、夏の小休憩にピッタリです。

こういうしっかりした銘柄の瓶が出てくるお店は安心。

伝統的なレモネード
La Mortuacienne(since1921)

アルコール系

5.フランスNo.1ビール(Bière)

Kronenbourg 1664(セーズ)

クローネンブルグ(Kronenbourg)社のune 1664 ユヌ セーズ ソワソンキャットハはフランスを代表するビール(une bière)で、「セーズ」の愛称で親しまれています。
さらっとして飲みやすいのが特徴。

夕方17〜20時くらいの時間帯に半額になるハッピーアワーをやっているお店も。
(20時以降がディナータイム)

une 1664, s’il vous plaît. ユヌ セーズ シルヴプレで「250cc(フランス語表記25cl)のセーズください。」っていう意味になります。

Monaco(モナコ)

甘党派におすすめなビールベースのカクテル。
ビールにレモネードとグレナデン・シロップ(ザクロのノンアルシロップ)を加えた飲み物です。

Panaché(パナシェ)

こちらもビールのカクテルで、レモネードなどレモン系炭酸水で割ったもの。
ヨーロッパでは人気があり、スーパーでも売られているほど。

6.マイブームなキール(Kir)

Kir(キール)

食前酒として親しまれているun kir vin blanc アン キーハ ヴァン ブラン

クレーム・ド・カシス(カシスリキュール)を白ワインで割ったもので、ブラックベリー、ピーチなどリキュールのフレーバーを選べる場合も多いです。

(好きすぎて自宅でも飲み始めた↓)

Kir Royal(キール・ロワイヤル)

キールのベースを、白ワインではなくシャンパンにするもの。
気分がアガるスペシャルなカクテルです。

こおり系

7.飲むかき氷グラニテ(Granité)

Granité(グラニテ)

une granité ユヌ グハニテもしくはune granita ユヌ グハニタとは、ストローで吸えるくらいきめ細かいかき氷みたいなドリンクです。

granitéとは、フランス語で「ザラザラした」の意。
イタリア・シチリア発祥のかき氷Granitaが元になっているので、そう表記されていることもあります。

季節のイチオシとして、デカデカとメニューに記載されていたもの。↓
自然な甘さで、夏日には最高でした。

ちょっとしたリゾート気分…!

以上、気になる飲み物があればぜひパリのカフェでオーダーしてみてください。

 

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モデル・カフェライター斉藤アリスさんによる、フランス・パリを含む国内外本格派カフェ巡りの本。↓