自宅でも美味しく作れる。食前酒キールにハマる
フランスにいながらワインにさっぱり造詣がなく、ほとんど飲まないという残念な生活を送ってきたのですが、とある白ワインベースのカクテルにハマりました。
黒すぐり(カシス)が原料のカシス・リキュール少量に、白ワインをなみなみと注いだカクテルで、主に食前酒として親しまれているキール(Kir)です。
甘酸っぱさとほろ苦さをたたえた絶妙なフレーバーで、食事前にクイッと飲むと、適度な甘さが空腹を癒やし、アルコールがすとんと胃に落ちてきて、食事前の時間をうきうき待てます(?)。
3〜4ユーロとそんなに高くないので、ブラッスリーなどでたしなんでいましたが、自分でも作れるんじゃ?と思い立ち、ついに原料のカシス・リキュール、クレーム・ド・カシス (Crème de Cassis)の700ml大瓶(写真右)を手に入れてしまいました。
自宅 de キールの作り方
キールの作り方は、いたってカンタン。
冷えたワイングラスに、クレーム・ド・カシス:白ワイン=1:4の割合で注いで、混ぜる。それだけです。
ポイントは以下のとおり。
ボトルとグラスをよく冷やす
ボトルとグラスをよ〜く冷やすのが肝心です。
氷を入れないので、ぬるくなりがち。
冷えが足りないときは、飲む10分前くらいに、白ワインとグラスを冷凍庫に入れておきます。
※取り忘れ要注意!!
冷凍庫から取り出したら、クレーム・ド・カシス1に対し、白ワイン4を注ぎ、マドラーでかるーくひと混ぜします。
フレッシュな辛口白ワインを
白ワインは、辛口タイプをチョイスするといいでしょう。
開栓後すぐに劣化し始めるので、なるべく開けたてのフレッシュなワインを使います。
大瓶だと使いきれないので、マメに辛口の小瓶を買うようにしています。
白ワイン多めでもOK
クレーム・ド・カシスのアルコール度数は、20%前後とやや高め。
多めに入れると甘くておいしいですが、うっかり酔っぱらいになりかねないので要注意です。
白ワイン多めにすると甘さ控えめに仕上がり、度数も抑えられます。
お店での注文方法(キールいろいろ)
メニューには以下のように、2種類あることが多いです。
- Kir Vin Blanc(キール) ← 白ワインベース
- Kir Royal(キール・ロワイヤル) ← シャンパンベース
キール・ロワイヤルは白ワインではなく、シャンパンで割ったものでお値段はUPしますが、繊細な泡に心も弾むスペシャルカクテルです。
ふつうのキールを注文したいときは、
Je voudrais un kir vin blanc, s’il vous plaît.
ジュ ヴドゥへ エン キーハ ヴァン ブラン シルヴプレ
※rはラ行だと通じにくいのでハ行で記載
(白ワインベースのキールください)
と言えばいいでしょう。
リキュールのフレーバーが選べることもあります。
(いままで出会ったやつ↓)
- Cassis(カシス・黒すぐり)
- Mûre(ブラックベリー)
- Framboise(ラズベリー)
- Pêche(ピーチ)
- Violette(スミレ)
Quel parfum? ケル パフファン?
(どのフレーバーにしますか?)
と聞かれることがありますが、とくに希望がなければ、
Cassis, s’il vous plaît!
キャスィス シルヴプレ!
でいいでしょう。
…書いていてまた飲みたくなってきました。
立派なキッチンドリンカー予備軍です。
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