【シティファルマ】日仏ラ ロッシュ ポゼBBクリーム比較と老化したくない人は知るべきUVA対策の話
ファンデーション代わりに、BBクリームやCCクリームを使っています。
顔全体にはしっかりUVカットできるBB or CCクリームを薄めに伸ばし、リキッドタイプのコンシーラーで要所をカバーするほうが、見た目にもお肌にもいいと思うから。
以前はその辺のファンデよりも高いSK-IIのCCクリーム愛用者でしたが(半年以上持つのでコスパ◎)、お手頃で実力派なラ ロッシュ ポゼのBBクリームもお気に入り。
ラ ロッシュ ポゼ(La Roche-Posay)は、日本でもおなじみのフランス発・ワールドワイドな敏感肌向けスキンケアブランドですね。
世界中の皮膚科医が推奨するなど品質はお墨付きで、使い心地もよくて頼りになります。
同じブランドであっても、日本で展開されている商品と、本家フランスのそれは微妙に違うだろうな、とは予想していました。
とくにBBクリームなど、欧米向けとアジア向けではカラバリが異なるでしょう。
ところが実際は色だけでなく、あらゆる面でまったくの別物でした。
フランスラロッシュポゼのスキンケア製品は絶賛愛用中ですが、BBクリームに限っては、日本のもの(UVイデア XL プロテクションBB)のほうが断然優秀だと思います…。
こればかりはパリのシティファルマではなく、日本で買うことをおすすめします。
日本の多機能BB「UVIDEA XL」はフランスにない
日本でおなじみの多機能BBクリーム、UVイデア XL プロテクションBBなる商品は、じつはフランスにはありません。
それぞれの国でメジャーなBBといえば、以下のように別シリーズのものになります。
- 日本:UVイデア XL プロテクションBB
- フランス:Hydreane BB Crème(イドレアーヌ BBクリーム)
一応日焼け止めシリーズのAnthelios Ultra BB Crème Teintée SPF50+などもありますが、一色しかないうえに口コミ数も少なく、バカンスでの本格的な日焼け対策用という感じなのでメジャーなHydreane〜を比較対象に。
Hydreane BB Crème(仏)を使ってみての個人的な感想
シティファルマで、よく調べないままHydreane BB Crèmeを買ってしまったので(ラロッシュポゼだから〜と盲信していた)、実際に使ってみた感想を述べたいと思います。
テクスチャー
緩めのクリームで、肌になじませるとなぜかモロモロしたカスが出ます。。
日本の商品にはない香りつきで、顔につけると少しあったかい感じがします。
刺激物などではなく、スキンケア成分か何かが働きかけている…と信じたい。
カバー力
ほぼありません。よくいえばナチュラル?
そもそもフランスではすっぴんみたいな人も多く、日中ガッツリベースメイクしている人はあまり見かけません。
ポジティブに言えば「ヌケ感重視」。
カバー力はあまり求められてないから、あえて薄めに作られてるんじゃ…?とすら思えてきます。
UV(紫外線)カット
SPF20しかありません。
そして後述しますが、どうやらUV「A」対策ができないっぽい(ここが最大のネック)。
日本のものは「SPF50+・PA++++」と明記してあるのに対し、フランスのパケにはSPFの記載すら見当たりません…。
(外箱には記載アリ)
日常的なUV対策の意識が低く(バカンスシーズンは別)、日焼け上等で美白などという概念はないに等しいので、
ま、載せなくてもいっか。
程度の扱い??
容器(パケ)
フタが開けにくくって、開けた拍子に中身が飛び出したり(汗)、量の調整がしにくかったり…。
日本の容器のが繊細で好きですね。
色味
LightとMediumがあります。
Lightのパケ色見本がだいぶ白っぽかったので迷いましたが、とくに白浮きなどはありませんでした。
ステータスより老化対策
このようにフランスのラロッシュポゼBBは、個人的には「あまりイケてない」と思います…。
でもこれはこれで、日中は頑張りすぎないヌケ感(ほぼすっぴん)を美学とし、海辺でガッツリ焼くなど、本格的なバカンスのとき以外は、紫外線対策はあえての適当(?)っぽいフランス人からしたら、必要十分な機能を備えた良品なのかもしれません。
日焼けはバカンスに行けた証 ≒ ステータスであり、夏はもちろん、冬であっても少しでも太陽が照ればここぞとばかりに肌を露出して、日に当たらんとする人が続出します。
夏のバカンスシーズンに至っては、「こんがり小麦肌じゃないとね?」という暗黙のプレッシャーまで存在しており、お肌まっちろだとバカンスに行けてないかわいそうな人…という目で見られるという。
ところで肌老化の約8割は、紫外線など太陽光が原因の光老化だと言われます。
この事実はフランスでもっと広まったほうがいいのでは…とお節介ながら思います。
(こちとらなるべく老化したくないので、かわいそうな人でも構わない)
日本と欧米の日焼け止め表記の違い
日本と欧米では、じつは日焼け止めの表記のしかたが一部異なります。
「SPF」は共通ですが、問題なのは光老化にかかわる「PA」のほう。
それぞれどんな悪影響を及ぼす何ていう紫外線を防ぐもので、どう表記されるのか、おなじみのSPFから解説していきます。
UVB対策はSPF(共通)
紫外線にはA波、B波とざっくり2種類あり、紫外線A波(UVA)が約9割と大部分を占めています。
紫外線B波(UVB)は1割に満たないですが、日焼けによる赤みや炎症を引き起こすほか、メラニン生成を促して、シミやそばかすの原因になります。
特徴としては、春夏に激増すること。
とくに日本の場合、夏は冬の5倍ほど増えて、遺伝子にダメージを与えるほどの強力なエネルギーを持つといいます。
このUVBを防ぐ目安が、おなじみのSPF(Sun Protection Factor)です。
最高値は50ですが、明らかに51を超えるものはSPF50+と表記されます。
日本のUVA対策はPA
一方、紫外線の約95%と大部分を占めていながら、まだまだ知名度が低いのか対策がゆるくなりがちなのが、紫外線A波(UVA)です。
長い波長と短い波長があり、ロングなUVAは肌の表皮を越えて深部の真皮にまで到達し、コラーゲンなどにダメージを与えてシワやたるみ(老化)の原因になります。
しかもこの厄介なロングUVA、紫外線の約75%をも占めており、日の出から日の入りまで、雲や窓ガラスなどもスルーして年中降り注いでいるときたもんです。
たとえば雨や雪が降る冬の日の朝、太陽なんか全然見えなくても、すっぴんのまま窓辺に近付くのは危険(老けますよ)、と言っても過言ではないでしょう。
このステルスなUVAを防ぐ目安が、日本ではPA(Protection grade of UVA)にあたります。
PA++++(最高)
PA+++
PA++
PA+
上記の4段階で表されます。
欧米のUVA対策は「broad spectrum」「large spectre」「UVA」など
当初フランスでBBクリームや日焼け止めを探していたとき、この重要な「PA」表記がてんで見当たらないので困っていました。
めっちゃ英語の略称にもかかわらず、じつは日本や韓国など一部の国でしか使われていないことを、だいぶ後になって知りました。(汗)
欧米のUVA対応製品は、以下のような表記になります。
- broad spectrum(英語)
- à large spectreまたはun large spectre(フランス語)
- UVA
broad spectrumとは、広範囲に使われる、とか薬効範囲が広いとかいう意味ですが、ここでは「広範囲な紫外線」、つまりUVAにも対応してますよ、ということ。
La Roche-Posay公式サイト(フランス語)では、
Une très haute protection solaire à large spectre contre les UVA
出典:La Roche-Posay ANTHELIOS ULTRA CRÈME SPF50+
(赤太字追記)
などと記載されています。
アルファベットの海の中から長い単語を見つけ出すのって、母国語じゃないと軽くストレスだから、PAのほうがありがたいんですが、しょうがない。
(PA, UVAとか大文字なら、記号的で見つけやすいと感じます)
UVA対策を重視して買うべし
わたしを含め、どちらかというとUVA対策(PAとか)より、UVB対策(SPF)を重視してきた人が多いのではないでしょうか。
UVB対策も大事ですが、5年後〜の肌を思えば、UVA対策は必須な気がします。
そして
今回購入したHydreane BB Crèmeには、「large spectre」「UVA」などの表記はナッシング。
(調べてから買おうよと)
とりあえず、いま持っているUVイデア XL プロテクションBBに戻そうと思います…。
おすすめの多機能BBクリーム
SPF50+・PA++++
大人気のトーンアップUV下地
SPF50+・PA++++
素肌のような透明感肌に。2020年3月2日(月)新発売
SPF50+・PA++++
シティファルマ(Citypharma)店舗情報:営業時間、定休日、住所など
INFO
- 営業時間:月曜日〜金曜日8:30〜21:00/土曜日9:00〜21:00
- 定休日:日曜日
- 住所:26 Rue du Four, 75006 Paris
- 公式サイト:https://www.pharmacie-paris-citypharma.fr/
※購入当時の情報です。最新情報は公式HPなどでご確認ください。
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