【自炊】フランスで美味しくお米を炊く方法。推し銘柄と炊き方のコツ
パリの水道水は炊飯に向かない
パリの水道水は、カルシウムやマグネシウムをモリモリ含む超硬水です。
このお水は洋食には適していますが、残念ながら我々のソウルフード・和食やお米には合わないんですね。
日本では特A米に執念深くこだわるなどお米命でありながら、フランスではあっさりとバゲットに乗り換えた話を書きましたが、そりゃたまには白いご飯が食べたくなります。
当初はこの白いご飯がどうしてもうまい具合に炊けず、大苦戦していました。
アジア各国のメーカーが参入していてカオスな中、どの銘柄が美味しいのかも分からないし、普通に水道水を注いで炊くと、日本では当たり前だったツヤツヤ・ふっくら粒が立つ炊きあがりからはほど遠い…。
モッソモソのパッサパサで、見た目も味もコレジャナイ感。
こうなってしまうのは、ひとえに硬水に含まれるカルシウムが、お米が吸水して膨らむのを妨げてしまうのが一因だといいます。
(一方、マグネシウムはとくに邪魔しないとか。カルシウムをほとんど含まず、マグネシウムが硬度を引き上げている硬水なら炊飯向きといえる…?)
さらに、日本のさがびよりやハイスペ炊飯器などもないわけです。
試行錯誤を経て最近、ようやくいい感じの方法が確立したので、それを共有したいと思います。
といっても難しい話はナシで、おすすめ銘柄はゆめにしき!炊飯はボルヴィックで!という二点になります。
欧州産こしひかり「ゆめにしき」がいい感じ
純日本産のお米は高くつきます。
日本米(品種)を欧州で生産したものがリーズナブルに販売されていますので、そちらがおすすめです。
有名所では、日の出と書いてシノデなShinode(イタリア産日本米)や、みのり(スペイン産あきたこまち)など。
Shinodeの品種は、よく分かりません。
発音も出所もわりと謎ですが、わりとメジャーな感じ。
ですが、わたしが推すのはこちらのゆめにしき(イタリア産こしひかり)というお米になります。
日本産と名前こそ違いますが、食べた感じはかなりこしひかり!
1kgパックがマイベスト
純粋に価格だけ見れば5〜10kgの米袋を買ったほうがお得なわけですが、わたしのお気に入りは、上記の四角い箱入りの1kgパックです。
なんといっても半分ずつ(500g)真空パックになっており、1パック約3.3合なので1回分炊くのにちょうどいいんです。
一度に食べきれないので、冷凍する分もいくつか包みます。
お米は鮮度が命ですし、虫やカビなども付きやすいので、保管方法には気を遣います。
一応、日本で愛用していた琺瑯製の米びつ(内蓋付き)も持ってきたのですが、こちらでは使っていません。。
主食はバゲットになり、お米はたまの贅沢に食べる程度なので、現状はこれくらいのサイズ感がベストです。
フランスの軟水ボルヴィックで炊く
フランスは全体的に硬水の国ですが、じつは軟水の地域も存在します。
日本でもおなじみのボルヴィック(Volvic)は、フランスのミネラルウォーターですが、こちらは軟水です。
手早く研いだお米に、ボルヴィックのボトルをドボドボ注いで炊くと、それはもう水道水で炊いた残念な仕上がりとは、明らかに違います。
ポイントは、お米は水に触れたとき、つまり研ぎ始めに最も水分を吸収するので、浸ける水だけでなく、研いで捨てる最初の水にもボルヴィックを使うこと。
もったいなさすぎて白目剥きそうになるけど、そこはグッとこらえて、手早く研いでサッと捨てます。
モタモタしていると、せっかく出たヌカや汚れを、お米が再び吸ってしまいますからね。
ともかくヴォルヴィックでなくてもいいですが、ペットボトルの軟水を使って、ゆめにしきを研ぐ&炊くのがこだわりです。
硬水の国・地域で、美味しいお米を炊けずに悔しさを噛みしめている方は、ぜひお試しあれ。
ホーロー保存容器 野田琺瑯 日本製 ラウンドストッカー21cm
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